あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雲を掴む

捉えどころの無いことの例えですが、現代は雨雲レーダーでかなり正確に雲を捉えられるようになりました。 気象学者たちは「天鼓予報を正確にしたい」という人類の夢を雲と一緒に掴んだのですね!

クムラン文書

クムラン洞窟で発見された写本群。旧約聖書の最古の写本など、歴史的にも非常に価値の高い資料とされる。 なおクムラン(Qumran)の第一洞窟で発見された一つ目の資料を「1Q1」、二つ目を「1Q2」・・・また第二洞窟で発見された一つ目は「2Q1」・・・という具…

愚民観

国家の支配層による「国民はバカ」という見方。 政治家が愚民観を持つと「教育に力を入れなければ!」と思うはずですが、日本は高額な大学授業料に表されるようにそれほど教育投資をしていないようなので、日本の政治家は愚民感を持っていないようなので安心…

苦味薬

食欲増進や消化促進に用いる、センブリなどを原料とした苦味の強い薬。 食欲増進させたいくらい食べたくない人が、最初に苦い薬を飲まなければいけないというのも酷な話ですが、「良薬口に苦し」というくらいなので飲んでしまえば効きそう?

汲み取り

この言葉の二大用途は糞尿と心中。 「糞尿を汲み取る」という尊いお仕事をされている方々の心中も汲み取らなければいけませんね・・・

口密

仏教用語で三密のひとつ。 一時期コロナ禍で空前の三密ブームが起きましたが、仏教用語が元ネタだったなんて知りませんでした。意味的には密接な関係は無いですが・・・

組踊り

清からの使いを歓待するために始まった琉球の古典劇。当初の目的からセリフは中国語かと思えば、琉球や日本の古語だったようです。 清の使いの語学力は日本の古語も理解するほどすごかったということでしょうか?やっぱ清の役人たちは科挙突破しだだけのこと…

組合専従者

労働組合の業務のみを行う者で、この間は組合が給与を払い会社は休職扱いになるのが一般的。 意外にもトヨタなどではこの組合専従者を経て役員になるというのが出世コースの一つらしい。労使の「労」の人がいつのまにか「使」側にいたら、その人は一人で労も…

グミ

ドイツ語で「ゴム」という意味。ヒモ状のグミもありましたが、ゴムなら輪っか状でも良かったかも?

熊本空港

開港時の名称は「新熊本空港」だが2年後に現名称に変更。新空港できたことで旧空港が閉鎖されてわざわざ「新」をつけて区別する必要がなくなったからでしょうが、名前が変わると看板とかいろいろ変えないといけないでしょうから2年で変わるのは面倒くさい感…

熊野磨崖仏

平安時代にできた日本最古にして最大級とされる磨崖仏。 大きな磨崖仏をつくるための技術は時代を経るにつれて進歩するはずなのに、最古なのに最大級というのはすごいですね。単に磨崖仏に適した岩壁が無いだけかもしれないけど・・・

熊坂長範

平安時代の伝説の盗賊で、商人を襲おうとして牛若丸に返り討ちにされたという。 盗みは失敗なのに伝説として残ってしまうのは恥ずかしいですね。そもそも盗みをすること自体が恥ずべきことですが・・・

クマサカガイ

貝殻を補強するため表面に他の貝殻を付けながら成長する。多くは死んだ貝だが中には生きたままの貝をつけることもあり、これではまるで人柱ならぬ貝柱。 いや貝柱は貝柱で元から別にあるって?貝柱だけに美味いこと言っただけ。

熊送り

熊が生息する地域のほとんどにある宗教儀式で、「捕獲した子熊を年単位で飼育してから丁重に殺害して肉を食す」というもの。 熊にしてみれば飼育される生活に慣れてきたと思ったら突然殺されるという相当の絶望ですね。しかも「丁重に殺害」というのが逆に怖…

熊王丸

父の仇の楠木正儀を討つためにその家臣になったが逆に恩義を受けて出家した僧侶。 「相反する二つの感情に苦しみながらも信仰に目覚めていく」というのがいかにも古典的文学作品にありがちなシチュエーションですが、これ南北朝時代に実際にいた人物ですから…

首っ丈

深く夢中になること。 由来は「首の高さまで深くはまる」というところからですが、最初に「首を突っ込んだ」なら頭からはまっているので首の高さでもそんな深くない?

首実験

討ち取った首の身元を判定し、恩賞の判定材料とすること。 武士は首実験されることを覚悟して常日頃から化粧をするなど身だしなみに気を使ったらしい。「人は武士花は桜」というように武士は散り際が美しいとされますが、それは首実験を意識して化粧をした状…

クビキリギス

キリギリス科の昆虫で、顎の力が強すぎて噛みつかれた状態で強く引っ張ると首が切れるのが名前の由来。 会社員なら多少納得のいかないことがあってもクビをかけてまでは上司に噛みついたりはしませんが・・・

首切り浅右衛門

江戸時代、処刑の執刀や試し切りを世襲で行った山田浅右衛門の通称。 生まれた時から決まっていた仕事が死刑執行人というのもなかなかの境遇ですね。ただ切られる側にとっては慣れた人の方がマシだと思うので、代替わりしたてのタイミングは犯罪が減ったかも…

久野寧

一貫して発汗の研究を続けた生理学者。 彼ほど研究に汗を流し続けた人はいないだろう。え?汗の意味が違う?(汗)

クネセト

イスラエルの国会で、全議席が全国選挙区比例代表の一院制。死票が少ない一方で、ひとつの政党が単独過半数を取ったことがなく少数政党が乱立し常に連立内閣。 選挙結果以上に「どの組み合わせで連立するか」に関心がいきそう・・・

GNU

オペレーションシステムのひとつ。 GNUは「GNU is Not UNIX」の略で、正式名称の中にその頭字語(この場合GNU)が含まれており、動物のヌーともかかっている面白い名前。UNIXに類似した振る舞いを示すがUNIXに由来するコードを全く使っていないフリーソフトで…

国焼

江戸時代の茶人にとって茶陶は「瀬戸焼かそれ以外か」で分けられ、瀬戸焼以外の茶陶をまとめて「国焼」といった。 それくらい瀬戸焼がすごかったようですが、焼き物って人工的に窯の環境をつくるから農作物ほど気候の影響は無く、どこで焼いたかより誰が焼い…

国持大名

江戸時代、領地が一国以上の大名。家格としては御三家に次ぐ。 江戸時代の大名の分類といえば親藩・譜代・外様ですが、前田家や島津家など外様大名の方が国持大名が多いのは意外ですね。でも関ヶ原で東軍についたという勝ち馬に乗っただけの人よりは、元々広…

国尽くし

日本の 旧国名を歌いやすいように全て列挙したもので、習字の手本にもされた。 越前、備中、筑後など「前」中」「後」の字を多めに繰り返すので習字的には効率の悪い手本の気がしますが・・・

国立音楽大学

国立市にあると誤解されやすそうですが、現在は移転して立川市にある私立大学。 いや誤解されやすいポイントはそこじゃないだろっていう・・・

国立

国分寺駅と立川駅の間にある国立駅が由来の市。 自治体名から駅名になるのが普通だと思うので、逆に駅名が自治体名になるのは珍しいと思いました。国鉄はリアル「まちをつくる仕事」をしたのですね。

国自慢

ふるさと納税サイトに陳列された自治体自慢の品々を、郷土愛を捨てた納税者がお得感で評価するのが現代のお国自慢。 「そんなこと言うお前はふるさと納税してないのか?」って言われるかもしれませんが、私は今住んでいる自治体が好きなので一度もしたことが…

国破れて山河あり

「国敗れて山河あり」は間違い。それは戦争で勝ったとしても破れる(破壊される)時は破れるから、といえばもっともらしいけど、実際は元ネタの杜甫の春望詩が「敗」ではなく「破」を使っていたから。 でもこの詩に由来する飲料メーカーのサンガリアがもしオリ…

宮内卿

鎌倉時代の女流歌人。 当時の女性の名前は便宜上の通称ですが、律令制における宮内省長官や明治政府の宮内大臣と同じ名前というのも不思議な名前です。入閣待ちの自民党議員が嫉妬しちゃう?