あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

還俗

僧侶から俗人に戻ること。 武家で当主が死亡して後継者がいないとき、謀反防止のために出家していた子弟が俗人に戻って家督を継いだ。 当時は医療水準などから当主が早死することも普通にあり得たと思うので、 出家した側も将来還俗する可能性があることは認…

幻想交響曲

ベルリオーズが作曲した交響曲。 その曲名から神秘的なイメージを感じますが、「アヘンによる幻想」という設定になっており、社会問題が出てきて幻想から醒めた。 というかアヘンによる幻想ならむしろ醒めるべき・・・

現像液

現像主薬などの他、現像促進剤や現像抑制剤を含む混合溶液。 促進剤と抑制剤を混合するって、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような変な感じがしますが、 「国に納税しながら国から給付金もらう」「ダイエットコーラ飲みながらカロリーメイトを食う」…

検僧

江戸時代の葬式に死者の髪剃りで立ち会う僧で、死体に異常があると認めたときは葬式を差し止めることができた。 事件性の有無のチェックがここで入ることで、明らかになる犯罪もあったのでしょう。 昔は理容師と外科医を兼ねていたというのも驚きでしたが、…

阮籍

魏の時代の思想家。 気に入らない人には白い目で、好感の持てる人には青い目で迎えたという故事がある。 「目の色が変わる」という言葉はありますが、いざ「目の色を変えられる」、と言われると「そんなわけないやろ」って白い目で見ちゃう。

懸垂式鉄道

車体を吊り下げるモノレール。 車体を浮かせることで土地取得を少なくしようとする場合、橋の上を走るのではなく車体を吊り下げて浮かせるのは逆転の発想ですね。 もし懸垂式走らせながらレールの上も走ったら一本のレールで2車線できて超お得では?

原子力保険プール

原発事故の保険金は莫大な額になるため、日本では損害保険会社が共同でひとつのプールをつくっており、全ての原子力保険はプールを通して契約される。 巨額の保険金に対して保険会社が再保険で備えるという方法もあると思うのですが、 ひとつのプールしかな…

原子力潜水艦

陸上でも安全確保が大変な原子力発電の設備を潜水艦に乗せてしまうってすごい技術ですが、 何で原発と潜水艦を組み合わせたのか?というと、原子炉は酸素を必要としないので人員生存のための酸素を補給しなくても何ヶ月も潜り続けられるのがメリットらしい。…

原子力安全・保安院

Nuclear and Industrial Safety Agencyで略称NISA。 2012年に廃止。 少額投資非課税制度が旧NISAから新NISAになって最近話題ですが、 原子力安全・保安院こそが元祖NISAですね!

謙譲語

話題の中に出てくる人物に対する敬語か、会話や文章の相手に対する敬語かによって、謙譲語Ⅰと謙譲語Ⅱに分けられる。 しかし謙譲語の使い分けよりも、アラビア数字でも漢数字でもなくあえて日本ではマイナーなローマ数字でⅠとⅡにした数字の種類の使い分けの方…

玄上

琵琶の名器で、比類のない宝器として逸話に富む。 弦楽器をありがたがるところがストラディバリウスに通じるところがあり、 時代や場所が変わっても変わらない価値観もありますね。

減省

「減らし省く」という意味ですが、省を減らした「中央省庁再編」を思い出しました・・・ しかし「省」は「庁」より上のはずなのに、「官庁」という言葉でも「省かれている」という、扱いの悪い漢字ですね・・・

献上の鴨

将軍に鴨を献上するとき足を白い紙で包んだことから、履き物だけを立派にする人を罵って「献上の鴨」という。 靴を磨いたりして履き物にこだわる人は、他人の靴を見て「靴を綺麗にしないやつは仕事ができない」などと独自見解を語ったりしていますが、 他人…

嫌酒薬

服用してから少量でも飲酒すると吐き気や頭痛などがする薬で、アルコール依存症の治療に用いられる。 酔い止めや頭痛薬とは真逆で、わざと服用者に悪い症状を出させるわけですが、 だからこそアルコール依存症の人には「いい薬になる」というわけですね。

賢者の石

中世に錬金術師が探し求めた、あらゆるものを金(きん)に変えるという石。 当時は化学の知識が無かったとしても、賢者の石自体は金にならずに石のまま、というところから「おかしい」と気づくべきだと思いますが、 気づかずに賢者の石を探すことに人生を捧げ…

源氏物語玉の小櫛

本居宣長による源氏物語の注釈書で、「もののあわれ」という都度触発されて生じる情緒や哀愁を提唱し、日本文化の美意識や価値観に大きな影響を与えた。 また源氏物語を仏典との関わりから切り離し、純粋な物語として読めるようにした意義は大きく、源氏物語…

源氏物語

全54巻あり、41巻「雲隠」は本文が紛失され巻名のみが伝わる(もとから本文が書かれなかったという説もある)。 40巻の巻名が「幻」で、次の41巻「雲隠」こそが本当に幻の巻、っていうのもよくできていますね・・・

源氏名

源氏物語の巻名からつけるのが本来の源氏名ですが、風俗産業では源氏物語とは全く関係のない名前も源氏名といっている。 一方で女優の葵わかなさんは、「葵」も「わかな(若菜)」も源氏物語の巻名で、 しかも若菜は源氏物語の巻名で唯一上下2巻あるので合計3…

原子雲

原子爆弾によるキノコ雲を「原子雲」と言いますが、 「普通の雲も原子の雲だろ」とツッコみたくなってしまうのは理系のサガでしょうか・・・

乾字金

江戸時代の小判。 先代の元禄金は金の含有割合を減らしたことで脆く折れやすくなったので、 乾字金は小型化することで金の使用量を抑えた。 金をケチるために別の物質を混ぜて誤魔化そうとするのではなく、額面はそのままに小判を小さくするというのは、 小…

原始共産制

原始社会には血縁関係を基礎とした共産的な体制があったと推定される。 共産主義は19世紀に誕生した新しい思想かと思っていましたが、 原始社会から存在したのは意外でした。 むしろ血縁関係を基礎とした範囲での平等というあたり、 共働きや家事分担などで…

検視官

変死体の検視をする職種。 私はメンタルがやられそうで変死体を見続ける仕事は耐えられないと思いますが、 社会に必要な尊いお仕事であることは確かだと思うので、 こういう方々のメンタル消耗手当てになら喜んで納税したい。

検字

漢和辞典で画数による索引。 画数が同じ漢字ってものによってはかなり候補があるのでそこから探すのは大変そうです。 しかしそんな漢字のために時間を食うのも現代では変換ソフトで一発解決、かと思えば、 「検字」を入力するために「けんじ」と入力して変換…

献残

大名への献上物で不要だったものを、献残屋という業者が払い下げを受けて商売していた。 献上する側の立場なら献残屋の品揃えを見ることで、大名の要らないものを送ってしまうのを防ぐことができますね。 そういえば現代でもタオルが贈答品として本来の需要…

玄様

遊郭への出入りを禁じられていた僧は、医者に変装して行った。 そして医者に「玄」の名前がつくことが多かったので、そんな僧の客を「玄様」といった。 現代ではナースのコスプレが定番のひとつとして確立されていますが、 江戸時代は医者のコスプレだったと…

検察事務官

「事務」というと裏方のイメージですが、逮捕など強制処分の権限を持ち、 考試の上で副検事や検事になるチャンスもある。 検事は基本的には司法試験合格者から採用されるという、超エリートの就く職業ですが、 高卒も採用される検察事務官から検事への道がつ…

剣先スルメ

スルメイカのスルメよりもケンサキイカのスルメの方が上等品とされる。 スルメイカにとっては名前にしている「スルメ」でさえ他のイカにキャラを取られて「干された」状態ですが、 ケンサキイカも「剣先」なのに噛み切れないっていう・・・

ケンサキイカ

ヤリイカもいるから、剣先に槍にとイカの名前って武器シリーズがあるんですかね。 しかしそんなケンサキイカも包丁で「刺身」にされるのだから、「諸刃の剣」ですね・・・

健康ランド

大学時代サイクリングクラブで、基本は野宿旅だったのですが、 たまに泊まりたいときは安価な健康ランドかネットカフェでした。 そのため普通の人よりは多くの健康ランドに行っていると思うのですが、 そんな自分が勝手に見出した法則が、 「健康ランド内の…

健康保険組合連合会

「組合」がさらに「連合」するという、「合わせ技」の「合わせ技」をした名前ですね。 この連合会を構成する組合の加入者数は日本の人口の約4分の1なので、国民皆保険の日本ならまだ合わせられるところがあるかも? いや合っているか知らんけど・・・