あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

金ブロック

1930年代に金本位制の国々によって結ばれた通貨ブロック。協定からわずか数年で完全崩壊した。 化学的には安定な金は金塊ならサビずに永く不変ですが、金ブロックだとあっという間に崩壊するっていう・・・

金平牛蒡

きんぴらごぼうの「きんぴら」は坂田金時(金太郎)の息子の金平が由来。 なので坂田金時が由来の金時にんじんを使ってきんぴらごぼうを作り、ご飯に乗せたらこれも親子丼になりますね!「にんじんとごぼう」の組み合わせは「鶏肉と卵」や「サーモンとイクラ」…

金屏風

季語は冬。屏風は美術品だと思っていたので、なんで季語が冬なのか?と思いましたが、そもそも屏風って「風を屏(ふせ)ぐ」もので冬に使うものだったからですね。 今は建物の密閉性が高まったことで風よけとしての機能は使われなくなりましたが、芸術性が高ま…

金肥

金で買う肥料。例えば化学肥料など。糞尿など自分で用意できる自給肥料に対して使う言葉。 江戸時代は人糞も肥料として取引されていたので、わざわざ金で買う肥料と区別していたんですね。今はフリマアプリで何でも売り買いできるっていうけど、人糞さえも売…

銀の匙

中勘助の小説。 灘中学校の国語授業で、この1冊を3年かけて寄り道しながら徹底的に読み込むという授業が行われ、各界に優れた人物を輩出したという話を聞いたことがあります。1冊の本からあらゆる方向に自発的興味を持たせ徹底的に調べて考えさせることで、…

琴の琴

「琴」には弦楽器の琴と鍵盤楽器の琴(木琴や鉄琴など)の二種類があり、弦楽器の琴を「琴の琴」という。 琴のことを琴の琴というのは琴が琴の琴か異なる琴かをこと細かに伝えることができるからなんですね! 「こと」って言いまくっているようですが、「琴の…

銀時計

東京帝国大学を優等で卒業すると銀時計を授けられたので、授けられた人を指して「銀時計」と言った。 当時時計はまだ珍しく、理系エリートだとその仕組みに対する好奇心を抑えられず「時計を分解してみたい欲求」が起きてしまいそうなので、銀よりスケルトン…

金時

金太郎で知られる坂田金時が赤ら顔だったことから、金時豆や金時にんじんなど、赤っぽいものを例えて「金時」と言った。かき氷の金時も、金時小豆を使っているからこの名前なんですね。由来を知ると面白い。 赤いものに「金」の名前がつくのは金魚だけではな…

襟度

自分と違う考えや立場の人を受け入れられる心の広さ。 襟度を一定以上の高さにすることは非常に大切なことだと思う。自分と考えや立場が違う人はどうやってもいなくならない。突然自分の考えや立場が変わることもあるのに同じタイミングで都合良くみんな一緒…

キンデルダイク

オランダの村で、風車が並ぶ観光地。 1740年代に建設された風車の中には風車守の家族が住み、稼働し続けられるように日々メンテナンスをしている。 これこそ在宅勤務のはしりでは?テレワークをつなぐのは電波じゃなくて風だけど・・・

欽定訳聖書

イングランド王ジェームズ1世が命じて英訳された聖書。名訳として知られ、近代英語の広く一般に使われる文章に大きな影響を与えた。 聖書が「世界で一番読まれた本」とされるのも、宗教としての力だけではなく優れた翻訳の下支えがあったからなのでしょうね…

銀鍔焼

「きんつば」は「ぎんつば」が大阪から江戸に広まったときに「景気が良い」という理由で名前が変わったものらしい。 江戸時代は大阪が銀本位制で江戸が金本位制だったということも関係していそうですね。もちろんモデルは刀の鍔なので小判とかは直接関係ない…

金継ぎ

陶磁器の割れや欠けを接着して継ぎ目を金や銀などで飾る修理法。継ぎ目を「景色」といって破損前とはまた違う趣を楽しむらしい。 壊してしまってもそれはそれで楽しむという発想がポジティブですね。一般に美術品を修復する職人さんたちはものすごいプレッシ…

謹聴

講演会などで「静かに聞こう」という意味で聴衆が発する言葉。 小学校とかで授業中に騒ぐ子たちに使う「シー」の大人版みたいなものですかね。「大人のシー」というと卑猥な隠語みたいだけど。 大人の「シー」の意味は子供には「シー」だよ。

金打

固い約束の印として刀などを打ち合わせること。 現代でいう握手に近いものだと思うのですが、コロナで握手という行為が絶滅しかけているので逆に良いかもしれませんね。はたから見て絵になるし。 ただ刀は持ってないけど。

禁中並武家諸法度

皇室や公家のあり方などを定めた江戸時代の法令。 現代でも「皇室のあり方」にはさまざまな議論がありますが、それは江戸時代からいわれてきたことなんですね。歴史って今につながっていて本当に勉強になりますね。

金玉火鉢

火鉢にまたがって暖まること、またはそれ用の火鉢。 男性が震え上がるときの表現で「金玉が縮み上がる」といいますが、そんなとき金玉火鉢はまさにピッタリですね。 本当は金玉より体の末端から暖めた方が良いと思うけど・・・

近代秀歌

藤原定家の歌論集。 「古い言葉で新しい感覚を表現する」という内容が良いなと思いました。 「世の中の新しいものは既にあるものの組み合わせ」ということを聞いたことがありますが、短歌でも「既にある言葉だけでも新しいことを表現できる」ということを800…

近代五種競技

射撃・フェンシング・馬術・水泳・ランニングの5種目で順位を決める競技。 5種目全部を練習しようと思ったら設備や道具の確保が大変すぎ。しかも馬術で乗る馬は抽選で決まるという運ゲー。 ただ種目が多い分いろんな強さがバランス良く鍛えられそうなのはい…

近代建築

機能とコスト重視を特徴とした、19世紀から20世紀半ば頃の建築。 しかし機能とコストは人類が建築を始めた段階では最優先事項のはずなので、近代特有というより原点回帰な気もします。そして現代ではまた建築物に装飾をするようになったというのも、「時代は…

近代劇

自由主義の立場から社会問題を扱った演劇。 新しい主義や思想が生まれたとしても、メディアが未発達な時代はどうやってそれが人々に広まったのかは少し不思議な気もしましたが、演劇のような芸術が新しいものを取り入れることで広がっていったという面もあっ…

近代経済学

マルクス経済学に対して、マルクス経済学以外の経済学に用いられる言葉。 「マルクス経済学は過去のものになった」という立場での言葉ですね。そういえば以前話題になったピケティの「21世紀の資本」というタイトルも、マルクスの代表作「資本論」に対して、…

錦帯橋

山口県の錦川にかかる橋。特殊な工法で知られ、国の名称に指定される美しい橋。 しかしその美しさを守るために車両の通行は禁止の一方、管理の財源確保のために観光客からお金を取って渡ってもらっている。橋の本来の役割って「つなぐ」ことだと思うのですが…

近代科学

「科学」といえば、実験によって自然界の経験則を探求する学問であることは言うまでも無いことですが、かつては中世ヨーロッパの神学による、実験によらない「非科学的な科学」の時代があったため(ガリレオの「それでも地球はまわっている」に象徴されるよう…

禁内

「きんだい」と読む。意味は「禁中」 「大は小を兼ねる」と言いますが、「だい(内)」は中も兼ねる?

金属石鹸

洗浄力は無い。 洗浄力がある石鹸は「アル」カリ石鹸・・・

金属水素

理論的に水素は超高圧をかけることで金属的性質になるとされているが、まだ実在は証明されていない。 レアメタルどころか幻のメタルですね。水素自体はありふれているので「つくりかた」が確立されれば希少価値は一発でなくなりますが・・・

禁則処理

文章入力ソフトにおいて、行頭に句読点がくるなどの禁止事項を回避するため、自動的に字間を調整したりして改行位置を変える処理。 「モーニング娘。」の「。」は固有名詞の一部であり句読点ではないので、行頭にきても問題ないはずですが、どう処理されるの…

琴線に触れる

「素晴らしいものに触れて感銘を受ける」というのが本来の意味だが、文化庁の調査によると「怒りを買ってしまう」の意味と勘違いしている人も多いらしい。 楽器屋で勝手に琴線に触れたら店員に怒られるから? いや「逆鱗に触れる」との混同でしょ常識的に考…

京銭

明の南京で私的に偽造された銭。 それでも江戸時代は価値が低いとはいえ通貨として使われていた。 外国の偽物のお金さえ通貨として使えてしまっていたあたり、よっぽど当時の日本はお金に困っていたのでしょうか。財政的な意味というより、鋳造技術的な意味…