古代人は、小石が長い時間を経て大きな石に成長すると信じていて、長寿を祝う時などに、
「砂長じて巖となる」
という言葉で人生と石を重ね合わせて、「長年生き抜いて今がある」と感慨にふけっていたようです。
⋯しかし残念ながら、石は転がる時に欠けて小さくなることがあっても、勝手に大きく成長することはありません。当たり前です。
前提が覆っちゃった。こんな紛らわしい言葉は死語になれ〜
と言いたいところですが、
「古代人は石が成長すると信じていた」
というフレーズは面白いので、このフレーズを使うために、「砂長じて巖となる」さんには生き延びてほしいです。
あと個人的見解ですが、古代人が石が成長すると思ったのは、加齢で老眼になってぼやけて若い時より大きく見えたからだと思います。
我ながらもっともらしい説だと思います。