あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

雁の使い

雁に手紙をくくり放った中国の故事から、手紙のこと。


鳥に運ばせるなら「伝書鳩」というくらい鳩が定番ですが、帰巣本能の強い鳥を試行錯誤して探していた名残でしょうか?


今はメールの電子化や信書法があり、鳥に手紙を運ばせるのは全くビジネスにならず、技術が発達するまでの「仮の使い」になってしまいましたが、「鳩の帰巣本能」と「人の競う本能」で鳩レースは今もやっているみたいですね。

仮調印

外交交渉で合意の印は代表者の頭文字だけ署名する。
双方で合意はしたけど、あとで自分の上司の許可を取らないといけなくて、フルネームで署名すると有効になってしまうから頭文字だけ、ということなのでしょうか?


実務屋は頭文字しか名前を残せないのですね⋯

仮宅

江戸時代吉原の遊郭で火事が起きた際、再建までの間に別の場所での営業を許可された遊郭


江戸時代は火事が多い一方で、建設スピードも驚異的に早かったそうですが、そのわずかな間さえ遊郭の営業を絶やさせないという江戸幕府の心意気を感じました。


江戸時代の人々には「現代のコロナ禍における風俗業に対する政府や自治体の対応」はどう写るだろうか?