あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

けじめ

「区別」や「区切り」という意味。 「けじめをつける」というと「責任をとる」という意味になりますが、 被害者側から見れば責任をとっても区切りがつかないこともあるでしょう・・・

消し幕

歌舞伎において死んだ役の役者を舞台から下りるのを隠す幕。 舞台の世界に没入して見られたら死者の役は本当に死んでいるという認識になるので、 幕が上がったらあったはずの死体が消えるというマジックに見える? そのトリックは「実は生きていて自分で移動…

消しゴム

最近はゴム製ではなくプラスチック製が主流で、消し「ゴム」じゃなくなっているけど、 変わらず「消しゴム」と呼ばれ続けている。 ずっと字を消し続けてきたのに、「ゴム」の字だけは消えないのですね・・・

消し口を取る

戦前までは消防組同士で消火に取りかかる場所(消し口)を取り合い纏(各消防組のしるし)を立てていた。 組同士が協力せずに競い合ったり直接の消化活動に関係のない纏にこだわったりと、消火を第一の目的としていないようにも思いますが、 他に本業を持つのに…

げじ

体長約3ミリの虫ですが、15対の長い歩脚があるので大きく見える。 錯視で外敵をビビらせて襲われないようにするとは、なかなかの策士ですね。 錯視だけに策士・・・

下司

荘園で年貢の取り立てなどの実務を行なった荘官。 京にいる荘官は上司という。 上司下司の上下って単に地理的に京だから上ってことでしょうか? いや仕事内容的には普通に上下関係もありそうですが・・・

芥子

種子は食用であると同時にアヘンの原料でもある。 そのため日本では種子を所持するのは合法だが発芽したら違法。 ここで文字通り麻薬依存症の「芽を摘んでおく」ってことですね!

袈裟頭巾

僧兵が兜の上に被った頭巾。 快適性を考えれば兜の上じゃなくて下に頭巾の方がいいと思いますが、 あえて頭巾で兜を隠すというのは戦国武将たちが兜の装飾で思想などを表現していた(直江兼続の「愛」の文字をつけた兜など)こと対するアンチテーゼにも感じら…

袈裟

僧侶は本来財産を持つことが禁じられていたためボロ布を縫い合わせて僧侶の衣装としていたが、 寒冷な地域に伝わるにつれて下衣をつけるようになり、現代では僧侶であることを表す装飾になった。 財産を持てないはずの僧侶が装飾をつけているというおかしな…

下国

律令制では諸国を国力で大国・上国・中国・下国に分けていた。 国力の大小で分けているはずなのに上国と下国は上下になっているので、「下国」と言われたらそこに住んでいる人は嫌な感じになりますね・・・

下戸の建てたる倉も無し

酒を飲まないからといって酒に金を使わない分蓄財でき、倉が建ったという話を聞かないので、 ほどほどに酒を楽しんだ方がいいという言葉。 しかし倉が建ったかどうかだけで蓄財できたかを判定するのは全く不十分では? 逆に酒蔵が潰れていくのも酒にお金を使…

下戸の肴荒し

酒の飲めない人は料理を食い荒らす、という意味ですが、 割り勘で損をするので飲めない人がその分料理を食べるのは当然では?

下戸と化け物は無し

この世に化け物がいないように酒の飲めない人はいない、という意味ですが、 無尽蔵に酒を飲める「化け物」もいるから酒の飲めない人もいるのではないか?

下戸

初めての飲酒で大人の扉を開く場合、その扉は下戸か上戸か?ということを開く前にアルコールパッチテストで知るといいかも・・・

逆鱗に触れる

「目上の人を怒らせる」という意味なので、自分や目下の人が怒っている時に「逆鱗に触れた」と使うのは、 目上の人から「上下関係を理解していない証拠」として(正しい使い方での)逆鱗に触れてしまうかも・・・

毛嫌い

鳥獣が相手の毛並みで好き嫌いをするのが由来らしい。 「毛嫌い」の意味は「理由もなく嫌う」ですが、突き詰めたら「毛並みが好みじゃない」という理由があったのですね。 人間も美容業・理容業の市場規模が人々の「毛嫌いされない努力」の量を表しています…

劇物

法律で取り扱いが規制されている物質で、二酸化炭素もそのひとつ。 会話とは劇物の掛け合いである、ということになるので、 「面と向かって人と話すのが苦手」という人の気持ちもわかるかも・・・

激白

大辞泉の補説に「週刊誌の見出しに多出」とわざわざ書いてあるのが、 内容以上にキャッチーな言葉として使われていることを暗に批判しているように感じた・・・

撃沈

「高飛び込みの大会に出ようかな」って言ったら「素人のお前が出ても撃沈するだけだよ」って言われたんだ。 だからこう言ってやったのさ。「素人じゃなくても全員撃沈だよ。高飛び込みだけにね」ってね!(アメリカンジョーク風)

劇中劇

劇の中で別の劇が展開される「入れ子構造」なのですが、 「劇中劇」という言葉自体は上から読んでも下から読んでも同じ「対称構造」なので、 「劇の中で行われる劇」とも「劇をするところを演じる劇」ともいうことができるとても面白い言葉だと思います。 あ…

撃柝売買

証券取引所で売りと買いを集計して一つの価格を決める方式。 撃柝と呼ばれる拍子木を鳴らして価格決定を知らせた。 価格が決まるまで一度売った株式を買い戻したり買った株式を転売したりもできるため、 市場の競りなどに比べて係員の処理能力が相当求められ…

激震

昔の地震の強さの階級で、現在の震度7にあたる。 旧階級では軽震、弱震、中震、強震、烈震、激震と、強い順番がわかりにくかったのですが、 現在は数字になってわかりやすくなりました。 たまに文系の人で「数字なんて見るのも嫌、文字で言ってくれ」という…

劇場広場

モスクワにある広場で、劇場が集まっている。 人が集まる劇場施設を集めて建てたら最寄駅の混雑がすごいことになりそうです。 「広場を駐車場にしろ」という意見が出なかったのでしょうか・・・

劇場型犯罪

犯罪なのに見世物として楽しんでいる人がいるというのも、社会の悪い面が出てしまっていますね。 ある意味「劇場型犯罪」のチケット違法転売のように怒りを感じるべき。

劇場型政治

娯楽を通して世論を操作しようとする、というのはありがちな話だと思いますが、 劇場型政治は娯楽だと思って見ているのが本物の政治。 どちらも現実とフィクションの混同から政治的な誘導を図るのは共通ですが、 劇場型政治は直で選挙行動に影響が出てしまう…

檄を飛ばす

本来は「自分の主張を広く知らせて同意を求める」という意味なのに、 「励ます」という意味での誤用が定着してしまっている。 「檄を飛ばす」を正しい意味で使うべきだと檄を飛ばしたい。

K-1

Kは空手、キックボクシング、カンフー、拳法、格闘技、キングなどの頭文字らしい。 F-1のFはフォーミュラ(規格)の意味で、画一的なもの同士で1番を決めるのに対して、 Kには多くの意味があるというのはF-1に対するアンチテーゼも込められているのでしょうか?

KY

本来は「危険予知」という意味で、工場や建設現場などであらかじめ危険を見つけて防ごうという標語のような言葉でしたが、 「空気読め」の意味が広がってしまい物理的な危険よりも人間関係の危険の方が重視されているような風潮を感じる・・・

ゲームメーカー

チーム戦のスポーツで試合展開を決める選手。いわゆる司令塔。 ポジションで言えばサッカーならミッドフィルダー、アメフトならクオーターバック、野球ならキャッチャーと、 競技ごとに攻守のどこに重点が置かれているかが滲み出ていますね。

ゲームセット

「決着がつく」という意味のゲームセットは英語では「game and set」 「アンド」を省略するのはお笑いのテツトモやタカトシみたいなものでしょうか?