あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

打ち上げ乗り物

って言うと有人宇宙飛行船のイメージですが、簾を巻き上げて出入りする駕籠のことです。 イメージとの落差、天と地ほど。 一応駕籠も数十センチ浮いてますが。

歌垣は古代の合コン

歌垣が行われていたのは許嫁システムが成立するずっと以前のことなのですが、逆に現代でいう合コンに近いことをしており、社会の変化の仕方が必ずしも一方通行ではないということがわかり非常に興味深いです。 肝心の歌垣の内容は、若い男女が互いに求愛の歌…

歌川国貞の豊国二世飛ばし

歌川国貞は3代歌川豊国を襲名するのですが、本人は2代目だと言い張ったそうです。本当の2代豊国とは兄弟弟子の間柄なのですが、仲悪かったんですかね。 個人的には他の誰かの2代目か3代目か、というより「自分の名前の初代」として名前を売る方がよっぽど良…

歌会始めの季語は新年

季語があるということは、「歌会始め」という言葉自体を歌の中に入れる発想があったということですね。 歌会始めで詠んだ歌の中に「歌会始め」が出てくるなんて、言葉のマトリョーシカや〜(彦摩呂風)このブログ記事は上記のツッコミありきとなっております。

歌と読み

カルタには床に並べる「歌カルタ」と読み上げる時に使う「読みカルタ」があるように、「物事には裏表がある」という意味なのですが、別に歌カルタの裏が読みカルタということはなく、歌カルタとは別に、読みカルタが用意されていて別物です。 もし歌カルタの…

埋みどうふ

豆腐の上に白米をかけて、あんをかけた料理。 日本人は白米にあらゆる食材をかけてきましたが、世の中には常識にとらわれない発想の人が常にいるようで、「逆に白米をかけてみた」って料理です。 しかも白米の相方が豆腐というのも斬新です。豆腐と白米の組…

臼の声

古臼を燃やしたら香木だったので奉行に献上したという歌詞の箏曲。古臼を燃やすということは、廃棄処分する意図があったと思うのですが、その匂いが良いというのはシュールな歌詞ですね。現代でいえば、ゴミ焼却炉からいい匂いがするようなものです。家の近…

薄口醤油の罠

薄口醤油は味が薄いから薄口醤油なんだとずっと思っていたのですが、実際は色が薄いから薄口醤油なのであって、味的にはむしろ塩分濃いめです。 最近流行りの透明飲料は周囲の目を気にせず飲めることが消費者に受けているようですが、この際薄いどころか透明…

臼起こしで料理番組あるある

正月二日ごろ、仕事始めに餅をついて供える「臼起こし」。「そこまでできないよ」という人は餅つきの真似だけをして、別に用意しておいた餅を備えてもいいらしい。 よく料理番組で、「○時間後がこちらです」と時空を超える演出がありますが、餅つきの真似を…

うさぎちゃん♪

①肉は食用にする②毛皮は襟巻きとして使う③医学実験用にも使う④あと愛玩用にもする 辞書の記載順番。現代の世間一般の感覚と逆を行きますが、人類が「マズローの欲求五段階説」を満たしていく過程を考えれば妥当な順番かもしれません。 ちなみに前肢は短く後…

「うざい」発祥の地

「うざい」は東京多摩地区の方言が元になった言葉のようです。 私は「東京の方言≒標準語」という認識なのですが、東京にも方言といえるものがあったのですね。 しかしもはや「うざい」は全国区の言葉ですので方言というよりは、一周回って標準語と言えるかも…

右顧左眄か、左顧右眄か

どちらも「周囲ばかり気にして自分の態度を決められない」という同じ意味です。 なので右顧左眄でも左顧右眄でもどっちでもいいです。言葉の種類は増える一方なので、こういう言葉はどっちかに統一してほしいものです。右顧左眄せずに。もしくは左顧右眄せず…

雨後の筍でシャレを言います

羽後(産)の筍。 ⋯いや、クオリティには触れません。 しかし、辞書読んでて、 羽後→雨後→雨後の筍 って順番で脳内にインプットされたら、「羽後産の筍」というアウトプットに至るのは必然かと。 まあ、辞書通読している人が少なすぎて理解されないかもしれま…

浮世比丘尼

尼僧のコスプレをした売春婦のこと。 「昔からこんな発想あったんだ」と驚くのは先人の発想力をナメていたのかもしれません。人の考える事はなかなか変わらないものです。 個人的には背徳感を刺激に変換する楽しみ方は理解出来ないですが。

雨季も季節、乾季も季節。

季節の分け方には色々な仕方があり、気温の年変化だけでは無く雨量の年変化で分けることもできます。「日本には四季がある」というのは一つの見方ですが、その見方があまりにも当たり前になってしまい、「雨量から季節を感じる」という感性を損ねている面も…

「ウ音便」のおかげです。ありがとう。

「ありがとう」は「ありがたく」がウ音便で変化したもの。なのでウ音便がなかったら「ありがとう」という言葉は無かったのです。 たまに、 「なんで『ありがとう』は『ありがとう』と言うか知ってる?『有り難し』からだよ。だから何かしてもらったら当然と…

魚心あれば水心

魚心=相手に対する好意水心=相手に対する好意 相手が自分に好意を示せば自分も相手に好意を示すという意味。 ラブラブ夫婦は夫「愛してるよ」妻「私もよ」とか毎日言い合っていると勝手に妄想しているのですが、これを 夫「魚心」妻「水心」にしたら知識人っ…

魚の目に水見えず

当たり前すぎて気づかないこと。 ほんとうに大切なものは目で見えないんだなあ人間じゃなくて魚だけど(みつをのパロディ) ところで魚にとっての水は人間にとっての空気にあたります。ちょうどこのことわざで空気の大切さを認識したので、改めて空気を見てみ…

魚の釜中に遊ぶが如し

重大な危険が目の前にあるのに危機感がない様子をいう言葉。 言葉としては面白いと思うけど、自分にも当てはまるかもしれないと思うと面白がれない。 保険見直そう←現代人

ウェルズの火星人襲来ニュース

ウェルズという人がラジオドラマ番組で「火星人が襲来する臨時ニュースが流れる」という演出をして、聞いてた人がパニックになったことがあったそうです。 いろいろツッコミどころはありますが、そのラジオ番組名が「マーキュリー劇場」といい、「マーキュリ…

上見ぬ鷲VS上見ぬ鷹

「上見ぬ鷲」と「上見ぬ鷹」。どちらも「何も恐れはばからない」という意味。プロ野球とは無関係の、昔からある言葉です。 鷲「鳥類最強だから、上を警戒なんかしないぜ!」鷹「え?全く同じこと思ってましたけど?」 JAXA「『こうのとり』の下での議論乙」

ウーミン

ウーマンリブ運動から生まれた言葉で、『womanからmanを取り除いて、女性のことを「womyn」と呼ぶ』という主張らしいです。 「男女差別を無くす」という意図のはずが、「女性の中に男性がいることを否定する」というのは逆にトランスジェンダー差別になって…

PayPayの「カードきせかえ」の「ちらっとにゃんことちらっとわんこ」のTapの部分が猫もしくは犬の足跡になっていてデザイナーの芸が細かい

このブログの流れから思いっきり脱線しますが、このような「ちょっとした遊び心」が好きで、いいな、と思ったため、投稿してみました。

五香粉

ざっくり言えば七味の5種バージョン。一味、七味シリーズにまだ仲間がいたんですね。1、7、5があれば、2、3、4、6もありそうな気がしますが、五香粉も七味も香辛料の種類が5や7とは限らないみたいですので、わざわざ新しい言葉をつくる必要は無いようです。 …

ウインブルドン効果

前回はウインブルドン現象について書いた。今回はウインブルドン効果について。「経済のウインブルドン」二部作の第二部、その内容とは? ウインブルドン現象に同じ。以上。 ネタがないから記事を水増ししているんじゃない。水増しすることが面白いと思って…

ウインブルドン現象

「テニスのウインブルドンも昔はローカルな大会だったのに、大会の価値が上がると海外選手がたくさん出るようになって、地元イギリスの選手が勝てなくなってしまった・・・」 というテニス好きのイギリス人経済評論家?の嘆きから、経済でも国際競争にさらさ…

ウインドスクリーン

テレビで演者さんのマイクにスポンジのようなものがついているのをたまに見かけます。あれ、ずっとただのデザインだと思っていたのですが、「ウインドスクリーン」という、風が当たって雑音が入るのを防ぐためのものらしいです。 基本屋外で使われると思いま…

インドールっていう化合物の匂い

糞臭。だが希薄なら芳香で、香水にも使われる。 明石家さんまさんの「んなアホな」からの「ホンマや!」の一連の流れがありありと頭に浮かびます。 しかし自分は嗅いだことないので、本当に希薄なら芳香になるのかはわかりません。嗅覚の知識は辞書を読むだ…

インテル行間に入ってる

活版印刷で行間を空けるために挟む薄い板を「インテル」という。 半導体素子メーカーのインテルとは由来が違いますが、どちらも「入れる」インテルなので面白い(個人の感想です)。 ただ、メーカーの方のインテルが「入れるもの」だということは「インテル入…

インディアンサマー

晩秋から初冬のこと。また小春日和。 私はまだまだ若輩者ですので、「サマーなのにことごとく夏を外す」ということをつっこみたかったのですが、インディアンサマーのもう一つの意味が「人生の落ち着いた晩年」と知り、 「インディアンサマーはつっこむもの…