あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

擬古典主義

文学や芸術で古典を規範とする思潮ですが、結局は単なる古典の模倣になってしまいがちらしい。 著作権的には期限切れで問題がないとしても、同時に古典がフリーコンテンツなのでわざわざ擬古典主義の作品にお金を出さなくても古典を楽しめば良くない?ってな…

綺語抄

平安時代の歌学書であると同時に国語辞典の先駆でもある。 このことから日本人が最初に語彙力を求めたきっかけが、歌をつくるために必要だったからということが読み取れ、歌という芸術が国語学という学問と接点を持ち、互いに進歩していったのは興味深い。 …

記号

記号と符号の使い分けは、一般的に記号は文字(「あいうえお」など)に用いて、文字以外(○×など)が符号。言語も文字で表記されるので記号とされる。しかし現実には曖昧になっているところもあり、例えば「ト音記号」とか記号じゃないですからね。 いや「ト音記…

貴公

江戸時代前期は目上の男性に対して用いたが、現在では対等または目下の男性に対して用いる。 「貴公」の使い方が変化する移行期には、「こいつ俺のこと目上と目下のどっちだと思っているの?」とモヤモヤした人もいたのでしょうか・・・

稀元素

地球上で稀にしか存在しないと考えられていた元素。ウランも稀元素のひとつですが、現在では「使用済み核燃料」として稀どころか処分に困っており、珍しいものが好きな人、希少なものを所有する欲求がある人に持って欲しい。

黄華鬘

ケシ科の植物で、傷つけると悪臭がする。植物にとって悪臭は身を守る術でしょうが、人間は悪臭を出すと周囲から心ない発言を受けて逆に傷つきます・・・

忌月

命日のある月のこと。13人以上の大家族は年中忌月になる可能性があり、もしそうなると気持ちがしんどそう。 どうせ大家族なら毎月誕生日を祝いたい。核家族に慣れた自分には想像もできませんが。

喜劇は終わった幕を引け

作家ラブレーが死に際に言った言葉。 版権関係者もとい熱烈ファンが全力でカーテンコールする光景が目に浮かびます・・・

義訓

漢字の意味から、その場限りの訓を当てること。 例えば「未通女」と書いて「おとめ」と読ませる。これ成人向け雑誌じゃなくて万葉集でやってることですからね。 個人的にはすごく上手いと思いますけどね。さすが元号の出典元。

菊目石

腔腸動物で、菊の花のように見えるのは死んでから。だからといって菊目石の「石」は墓石のことではない。お墓に備える花として菊はど定番ですけど。 また個体は1センチほどですが、集まって3メートルほどの群体を構成する。なんかマスゲームみたいですね。 …

菊人形

衣服部分を菊でつくった人形、またはその見世物。菊が朽ちて人形の体が露出した時が一番好奇心をそそられますが、そこまでは見せてもらえないのでしょうか。 なお題材は歌舞伎の当たり狂言からとることが多かったようで、話題に乗るという意味では現代の雪ま…

菊池寛賞

芥川賞や直木賞を創設した菊池寛の名前を冠した賞。菊池寛は芥川賞・直木賞を創設するほの人物であることを踏まえれば、賞の知名度バランスが崩れている気もしますが、そんなことより菊池寛が生きているうちから菊池寛賞をしていたってのはご本人はどんな気…

菊座

大辞泉によると「菊座」には肛門や男色の意味もある。 そういえば女の子の名前に花の名前をつける人が一定数いますが、現代では「菊」さんはあまり聞かない。あ、シャレを言うの忘れてた。菊なのに聞かない。 菊と名付けないのは肛門男色の意味を持つのを嫌…

菊供養

浅草寺の法会で、階前に菊を供えて、代わりに前の人が供えた菊を持って帰る。 階前は菊から別の菊へと次々に入れ替わる、超特殊な生態系。

木食い虫

木を食べる虫とは別に、甲殻類の「木食い虫」もいて、木船などを食べる。 船に穴が空いたら沈没して命の危険になるので、虫たど思って甘く見てはいけない・・・と思ったら本当に虫じゃなくて甲殻類だったという。 甲殻類なら今度は甲殻類アレルギーが心配?

聞けば聞き腹

知らなければなんともないのに、知ってしまったら腹立たしいこと。 Yahoo!のトップページを開いてニュースが目に入ったがために「聞けば聞き腹」な人がどれだけいるでしょうか?そんな人はとりあえずプラウザを立ち上げて表示される最初のページをこの「あえ…

聞いて極楽見て地獄

つまり「百聞は一見にしかず」は「地獄を見るがいい」ってことですよね。 高度情報社会の今なら、見る前に地獄を聞けるでしょうか?就活中に接触する企業は全て「企業名 ブラック」で検索していたのを思い出した。幸い新卒で入社した企業で現在11年目。

聞く

聴覚だけでなく、嗅覚や味覚でも「聞く」を使うことがあります。「聞き香」や「聞き酒」という言葉もありますね。 耳と鼻と口は繋がっていて、医科も「耳鼻咽喉科」でまとめられるように深い関係があることは今でこそ知られていますが、昔の日本人もそのこと…

利く

今更だけど「口を利く」って、なんで口なのに「きく」なんだろう。口は言うもので、きくのは耳じゃない? 「口(を使って言ったこと)をきく」ということでしょうか? 「漢字が違うから」は禁句です・・・

偽金

金箔の代用にされる硫化第二錫。 人類が探し求めていた錬金術の答えは「錫(Ⅳ)塩溶液に硫化水素を通す」でした。一方で分析化学も進歩したので即バレますが・・・

企業物価指数

企業間で取引される「財」の価格の指数。「サービス」の価格は企業向けサービス価格指数の対象。 電力は「財」扱いで企業物価指数に含まれる。物理学的には電力の仕事は「サービス」に分類されると思いますが、経済学では「『電荷』という商品を売る仕事」と…

企業内弁護士

企業同様に行政庁内にも弁護士もいる。三権分立の統治機構でなければ立法権も司法権も国家にあるので、行政庁も法的に無敵なので弁護士は要らなかったかもしれないですが、日本は三権分立なので民間企業同様に法律に触れないように確認しながら仕事をする必…

企業通貨

民間企業が発行するポイントの使える店が増えた結果、実質現金と同じ価値だと認識されるようになった。実質的に現金を発行するって、規模は全然違うけどやってることが中央銀行と同じじゃない? ということは逆に、国家が債務不履行になったらポイントたくさ…

企業会計原則

制定された当時は会計における憲法的存在だったが、のちに社会の変化に対応できずに効力が低下し、現在では企業会計基準の方が優先して適応される。 「原則」って名前だけに簡単に改正できないけど例外があっても当たり前と解釈できるから無視しとこって感じ…

起業

同じ意味の言葉に「創業」がありますが、それぞれ最後に「家」をつけると別の意味になる。起業家は事業をいくつも起こす人、創業家は創業者の一族。 また起業は企業、創業は操業と同じ読みで紛らわしい言葉がそれぞれある。 起業の難しさを感じる。言葉の使…

帰京

「京」がどこを指すかは時代によって異なる。 「奈良に帰京」の時代があったことも忘れないで・・・

箕踞

両足を投げ出して座る姿勢で、箕坐(きざ)ともいう。 これも「きざ」なポーズ?いや、きざかどうかは全体の雰囲気による。

跪居

敬礼の姿勢のひとつ。読みは「ききょ」ですが、同じ読みで「箕踞」と書く姿勢もあり、こちらはだらしない座り方。 「ききょ」の姿勢をとるように言われたら、どうすればいいのでしょう?都合よく解釈して怒られる?

聞耳潰す

聞こえているのにわざと聞こえていないふりをする。 現代ならLINEで既読をつけずに読むようなものでしょうか。わざわざ耳をつぶさなくても、「覚えのない謎のアプリが突然バッテリーを消費するようになってスマホの電池切れてた」とか言えばいいわけですから…

聞番

江戸時代の諸大名家の渉外係。勤務地は江戸。今の外交官のようなものでしょうか。 しかし聞番も身分的には武士なので、駐在武官と言った方が正確か。違うか。