あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

食糞と糞食の違い

糞を食べることを文字通り食糞と言いますが、最近糞食という言葉もあることを知りました。

 


糞食も食糞も、基本的に同じ意味ですが、背景まで考えると使い分けできるようです。

 


日本語は重要なところ、注目して欲しいところを後ろに持ってくる性質があります。例えば、学問分野の物理化学は化学の一分野で化学視点の研究、化学物理は物理学の一分野で物理視点の研究という具合です。

 


そのため、食べるものが糞であることに注目してほしい場合(例えば性的嗜好の話題など)は食糞、栄養の確保など生存の手段の一環として見てほしい場合(動物行動学の話題など)は糞食が相応しいでしょう。

 


しかし実際には、動物の性質の話題でも糞食が使われるケースは少ないようです。

これは、糞を食べることが動物にとっては生存のために組み込まれた行動であっても、人間からはスカトロにしか見えない、というところからきていると思います。

 


トリッキーな思春期のような関心ごとでも、教養のきっかけになるんだよ、というお話でした。嘘。

 


ちなみに、糞食行動する動物の一例にウサギがいる。もしもあなとの周りに、自分のことをウサギだと信じて語尾に「~ぴょん!」とかつけている人がいたら、あなたが思う以上にヤバい奴かもしれません…