あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

学術書における研究者の生没年情報の意味

学術書を読んでいると、研究者が生没年とともに記載されていることがある。例えば、

「江崎英一[1956- ]と福井良治[1965-2014]が発表した理論によると…」

という具合に。

 


でも生没年情報いる?と聞かれたらいらないと答える人がほとんどだと思う。でもそもそも「生没年情報いる?」って聞いてくる奴はそういない。もしあなたがこれを読むことで初めて聞かれたとしたら、私あなたの初めてになれて嬉しいわ。いや変な意味じゃなくて。

 


生没年情報よりこのブログの方が不要というツッコミは無視する。このブログの没年?はてながサービス終了するときじゃないですか?

 


でも生没年情報が書籍の本題に無関係でもわざわざ記載するということは、何か意味があるはず。そしてそれは、私が考えるに、

 


生没年情報から研究者の人生を感じること、だと思う。

研究者は名前という記号だけでなく生きた証もそこに残し、読者は学術的成果という実益だけでなく人間の温もりも得る。

(名言っぽく聞こえる定型を使えば名言っぽくなるが、決してそれは名言ではない)