あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

オイスターホワイト

牡蠣の身の色から、灰色がかった白色。 普通牡蠣を見ても「美味しそう」としか思いませんが、いざこの色が「オイスターホワイト」だと言われたら、名前もかっこいいし、色自体もオシャレ上級者な感じがします。なんというか、「ハイセンスなチョイス」な感じ…

美味しい

「味が良い」という意味の「いしい」に、接頭語の「お」がついたもの。 いままで「おいしい」でまとまった一語だと思ってたら分解できて意外っていう。 辞書通読で「お」まで来ましたが、頭の「お」が実は接頭語だったパターンにこれからいくつ出会うでしょ…

生い先と老い先

生い先は、子供の将来。老い先は、老人の将来。 辞書通読しているとたまにある「同じ読みだけど意味合いが真逆」パターンね。はいはいワロスワロス。 ⋯理系なのでパターンを見つけるのは楽しいが、パターン化した後は飽きる。

追風用意

すれ違いざまにいい匂いがするように服に匂いをつけること。 たしかにいい匂いでもずっと近くにいるときついが、すれ違いざまにいい匂いがすると気になってしまう。よくできた戦略だと思いますが、それ以上にネーミングセンスが秀逸すぎる。 中身考えた人よ…

御後が宜しいようで

落語家がオチに言う言葉。「後味良くいい感じで話が落ちたでしょう」と言う意味だと思っていたのですが、「次の出番の落語家の準備ができたようで」という意味らしい。 優れた落語家の後進を育てた師匠が臨終の際に「御後が宜しいようで」って言ったらカッコ…

鉛筆の木

鉛筆の軸木用の木だからといって、そのまんますぎる名前で呼ばれているヒノキ科の常緑高木。例えば庭の柿の木から柿がなれば食べられるかもしれませんが、鉛筆の木が育っても個人では加工するには厳しいので、鉛筆で筆記するためのはそれなりに設備投資しな…

円盤投げ

女子の世界記録が男子の世界記録を上回っていて興味深い。 ただ男女で円盤の重さとサイズが異なり単純比較できない。 だからといって、一方で日本記録は男子記録の方が上であるなど、女子の方が記録が出やすい傾向にあるとは言えない。 いずれにせよニッチ市…

エントリーシート

ソニーが1991年度に導入したのが最初っぽい。ソニーは製品だけでなく、意外なところでも革新的だったんですね。 「1991年度」という時期も含めて、妙に納得してしまいました。 とりあえずエントリーシートを最初に導入したソニーの担当者にとっては、一生転…

円珠庵雑記の続編

円珠庵雑雑記。文字通り雑な名前⋯に見せかけて何気にハイセンス説。

エンケ彗星

エンケは最初に発見した人の名前ではなく、2番目に発見した人でも3番目でも4番目でもなく、「1〜4番目の各発見者はそれぞれ別の彗星だと思っているようだけど、あれ全部同一の彗星だから」って言った人の名前。1番目の発見者は純粋に発見者なので、その立場…

延慶

「えんきょう」と読む年号ですが、400年後に延享と書いて同じ読みの年号ができたため、「えんけい」と読んで区別するようです。後世になって時代の読み方が変わる、というのは違和感が有りますが、個人的には実務家視点なので、混同を防ぐという実利を取る姿…

捐官

中国の古い制度で、今風に言えば「賄賂で公務員の職を得ること」という感じでしょうか。 もちろんこのような汚職には嫌悪感を覚えますが、一方で捐官の「捐」の字は義捐金(義援金)にも使われるので、同じ漢字でも使われ方次第で大きく意味が変わって興味深い…

鉛華

昔は「おしろい」」を鉛を原料にしてつくっていたので「鉛華」ともいう。 でも鉛を顔に塗るとか怖すぎる。塗るのを考えただけで顔面蒼白。 「塗るのを考えただけで顔面蒼白」というくだりを考えただけで「上手いこと言えた」と思っている俺氏は赤面すべきと…

エラトステネス

文学、数学、天文学、地理学、哲学と守備範囲の広い学者で、「五種競技選手」と言われたらしい。エラトステネスといえば素数を見出す「エラトステネスの篩(ふるい)」が有名ですが、本人は興味対象を篩にかけず多岐にわたって功績を残したようです(篩だけに上…

エポニミー効果

「発見した法則名に自分の名前を入れると、研究者の業績が上がる」という説。ニュートンの法則とか。 以下読む人のことを無視して自分用のメモ書き(という「てい」の手抜きスタイル)エポニミーってこの説発案した人の名前?この説を正しいと思うなら、自分の…

絵姿女房

既婚なのに殿様に見初められて連れていかれるが、殿様と夫を入れ替えてめでたしめでたし、という昔話。 って殿様と夫を入れ替えるとか難易度高すぎじゃね?あと、いきなり素人が殿様になって統治のノウハウないのに大丈夫?そもそも家来だれか気づけよ。 ⋯な…

SOSは何の略?

silicon on sapphireの略。 遭難信号のSOSは言葉の頭文字をとったものではないので、なんの略でもありません。なのでもし「SOSはなんの略か」と聞かれたら、遭難信号以外で一番使われているsilicon on sapphire と答えます。 この際に相手から「え?silicon …

SI

スクールアイデンティティ、学校のイメージアップ戦略のことです。中でもよく見られる戦略が制服のモデルチェンジです。 確かに自分で制服のデザインを決められたら「着せ替え」している感覚を味わえて学校教職員の求人に効果があるかもしれませんね。 一応…

APEC

APECでは加盟国・地域を「メンバーエコノミー」という呼び方をします。 このような特別な名前があるだけでメンバーの連帯感や誇りが生まれそうですが、どの国も皆いろんな枠組みに参加しまくっているので、国全体で見るとAPECだけ特別扱いということはないで…

エープリルフール

嘘をつけるのは4月1日の「午前だけ」なんて知らなかった⋯ しかしネットのエープリルフールサイトは、多様な生活スタイルに対応して午後になっても削除せずに観覧できるようにしてくれています。 これが「優しい嘘」ってやつですね。

ASAP

as soon as possible (出来るだけ早く)の略。 急いでいるシチュエーションだから早く伝達できるようにアサップと略す。合理的! しかし辞書を通読していて今「エーエスエーピー」でその合理性に気づきましたが、その前にあったはずの「アサップ」の項目を読…

永陽

大辞泉によると、昼の長い春の日の事で、特に正月について言う言葉。 「って正月は春じゃねーよwww」と即座に反応したが、どうも「旧暦で正月は春だから」ということらしい。 今は新暦で社会が回っているので不親切な記述だと思うのですが、もしも旧暦の時代…

英雄色を好む

英雄はなんでも精力的だからこそ英雄になれた。だから色好みの方も頑張っている、ということわざ。 私もauを13年使っていますが、担当者の努力で端末のカラーバリエーションが3色以上用意されていることが多いので、好みの色が見つかる可能性が高いと思いま…

酔い醒めの水下戸知らず

酒を飲む→酔う→寝る→起きる→水を飲む→美味い→酒を飲まん奴にはこの水の美味さわからんやろ ってやつなんですけど、たしかに経験上その通りだと思います。 一旦話を変えますが、自分は30歳から辞書を読み出しました。しかし、正直高校生のうちに読んでおきた…

永様

宛名の「様」の右下が「永」になっている字。最も尊敬している相手に使う。 これは役に立つ情報。いいことを知った。「辞書なんか読んでなんの役にたつの?」って言われた時のカウンターに使える。 ⋯ってそこかよ。(セルフツッコミ) 「永様」の「様」はJISコ…

英国放送協会

公共放送で受信料は徴収するが、コマーシャルも流す。 受信料制度廃止を求める意見CMもだせるのでしょうか? ネットを見ればテレビがなくても多様なコンテンツを楽しめますが、ネットを見ても「受信料制度廃止を求める意見CMもだせるのか?」の答えは出ませ…

永久百首

永久4年に鳥羽天皇が勅命を出して編集された、百首の和歌を収録した歌集。2巻。 五七五七七が百首で約3100文字。解説とかあるにしても2巻に分割するほどの分量なのか?という疑問からスタートし、当時の紙媒体メディアの容量に想いを馳せる。 記録メディアの…

永久は5年弱

元号の話です。今は改元のタイミングで世間の元号に対する注目が高まっているので、最近この情報に行き着いた人も一定数いるかもしれませんが、私は全く無関係に辞書を通読していてたまたまこのタイミングで知ることになったので、珍しいパターンだと思いま…

「え」で呼びかけの意

一例しか残っていないので、間違いかもしれないのに、その残っている一例が天下の万葉集のため、辞書にも載っちゃってます。 国語学者や辞書編纂者も、「万葉集が言う事だから」と忖度しないといけないのは大変っすね。

運歩色葉集

室町時代の国語辞書で、当時としては最大級の約17000語が載っています。 17000語なら比較的気軽に読めますね!しかも、著作権も切れていて無料コンテンツですよ! ⋯しかし現代人の読める言葉で書いてないので結局読めないという。