あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

「アースアワー」と大辞泉で引くと素敵な表現に感動してしまう

そもそもアースアワーとは、地球温暖化止めたいねって言う気持ちを示すために、毎年3月最終水曜日の同じ時間に消灯する国際キャンペーンなのですが、大辞泉という辞書では、最後にこんな解説がついています。

 


「現地時間で行われるため、照明が消えて薄暗くなる地域が、東から順に地球を一周する。」デジタル大辞泉より引用

 


この簡潔かつ美しい表現で、どれだけ広域、多人数で行われているかがスッと理解できます。

 


しかしそれ以上に、視点を高い所に移動させる事で、今まで見えなかったことを見せてくれる点が面白いです。アースアワーを知らない人が地球上で生活して、「なんか毎年この時期になると街が暗い日があるなー」とはなかなか気づきにくいですが、宇宙から見たら一目瞭然じゃんっていう。

 


余談ですが、辞書で「視点の移動」といえば、岩波国語辞典で引く「右」が超有名です。この辞書を開いて偶数ページ側が右!というやつです。ずっと活字でやってきたのに、いきなり物理的位置関係で表現しだしたぞこいつ、っていうのが辞書マニアからばかうけしています。自分もこういうの大好きです。