あえいずの日記

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暮れ泥む

「日が暮れそうでなかなか暮れないでいる」という意味。


「暮れ泥む町の光と影の中」ではじまる卒業ソング「贈る言葉」を小学校の卒業式の後で担任の先生が涙を流しながら歌ってくれたのを思い出しました。
今思えば「暮れ泥む」という歌詞は、日没時間が日に日に遅くなっていき冬の感覚でいたらなかなか日が暮れないと感じる卒業式の日の夕暮れ時をを美しく表しているということがわかります。
同時に「日が暮れそうでなかなか暮れない」=「日没時間をずっと気にしている」=「日が暮れてみんなが帰ったらもう二度とこのメンバーで全員が集まることはないだろうから『まだ日が沈まないでくれ』という気持ちもあらわしている」ということも読み取れます。


小学生だった頃はわからなかった歌詞の意味が、今ならわかる。
先生、私も少しは語彙力と読解力が成長して、あの日の先生の涙の意味がわかるようになったかもしれません。


作詞した武田鉄矢氏によれば「贈る言葉」は卒業ソングではなく失恋ソングらしいので全然わかってない説もありますが・・・