あえいずの日記

辞書を読んで感想を書きとめる

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

因循姑息な武士のちょんまげを叩くと・・・

因循姑息は「古い習慣に頼ること」という意味ですが、明治には 「ちょんまげ頭を叩いてみれば、因循姑息の音がする」 という言葉が流行したようです。 しかし因循姑息タイプの元武士は、ちょんまげ頭を叩かれると「無礼者!」と激昂して刀を抜くと思いますの…

隠公左伝

「左伝」という書物を読みはじめても最初の「隠公」のところで飽きてしまう、というところから、「勉強に飽きて続かない」という意味です。 国語辞典を読み始めた時、速攻で国際機関(インターナショナルの「I(アイ)」で始まる機関)のターンが始まって、なか…

インクブロットテストのネタバレ

何も説明せずに無意味な図形を見せて、何に見えるか答えさせる心理テスト「インクブロットテスト」 この存在を知ってしまったので、もし私がこのテストを受けさせられて、「何に見えますか?」と聞かれたら、 「インクブロットテストの問題用紙に見えます」 …

「イワンの馬鹿」のイワン

大辞泉という辞書を読んでいくと、「イワン」という項目がある。モスクワ公や初代ロシア皇帝のことらしい。 次の項目が「言わん方無し」意味は「なんとも言いようが無い」これについてはなんとも言いようが無いので飛ばす。 そしてその次の項目が「イワンの…

鰯鯨

鰯を食べる鯨だから鰯鯨。 「魚へんの漢字を多く書けた人が勝ち」という鉄板クイズがあって、その影響で「あらゆる魚は漢字一字で表せる」という固定観念に囚われていたのですが、二字の魚もいたんですね。 ⋯もちろん鰯鯨も鯨の一種なので普通に「鯨」で表せ…

いろは茶屋の空気

道頓堀に48軒芝居小屋があったから、「かな」の文字数とかけて「いろは」茶屋。 きっと48軒を維持するために新規参入も撤退も合併さえもしにくい空気だったんだろうなあ。 「かな」のために「金」が動かないという。言ってみただけー。

イリジウム(衛星電話サービス)

「77個もの衛星を使って地球のどこからでも通信できるサービス!77個の衛星にちなんでサービス名は原子番号77のイリジウム!」 しかし予定変更して衛星数は66個。名前だけ取り残されてしまいました。 ここで並みの好奇心があれば、「じゃあ原子番号66って何…

鋳物尺の工夫

金属を型に入れて鋳物をつくる場合、金属が冷えて固まる時に収縮するので、完成品は型より小さくなってしまいます。 それならあらかじめ型を大きめにつくればいい、というところまでは我々素人も発想できますが、プロは違います。型を作るための物差し「鋳物…

「今織り」が今風の織物らしいですよ

名前の由来だけ。 江戸時代には「今風」だったかもしれませんが、今はは今風じゃない。一周回って今風になる事もあるかもしれませんが、一過性です。 こんな重い名前を付けられたら、揺るぎない定番になるか、速攻で廃れて二度と復活しないかのどちらかでな…

「韋編三度断つ」の今

本をボロボロになるまで繰り返し読むという意味ですが、そうやって熱心に勉強した先人たちのおかげで製本技術も進化し、本も耐久性が高くなってきています。 なので一人で3回も同じ本を買い直すとしたら、よっぽど潔癖か、保管環境が悪いか、不良品か、買っ…

イネ科は約1万種もある

人類の多くがイネの収穫物が大好きなので研究が極端に進んでいるためなのか、種類が超多いです。 一方で人類の多くがSNSの「いいね」も大好きです。こちらを増やす研究もたくさんあります。 遺伝子の取替えで育種するイネと、電子の移動で増える「いいね」 …

犬が西向きゃ尾は東

「当たり前」という意味のことわざです。 ⋯でも犬ってそんなに体固かったっけ? 多分犬の体勢次第では尾が東を向かない事もある。 飼い犬が自分を見つけると尻尾を振って近寄ってくる、そんな当たり前のような生活が実は当たり前じゃ無かった。それは尻尾を…

「往に跡へ行くとも死に跡へ行くな」で、子供は?

離婚後に再婚しても「前の結婚相手が可哀想」とはならないが、結婚相手と死別しての再婚は「前の結婚相手が愛したままに死んだのに他の相手のところに行くのは前の結婚相手が可哀想」ってなるっていうことわざ。 でもそんな事情に振り回される子供がいたら、…

イナバウアーについて世間で知られていない事

・正式には「イナバウアー ツェーネス」という・地元で手工業ビジネスを立ち上げた事もある・夫もスケーター 「イナバウアーって上半身をそらす事じゃなくて、下半身の技のことなんだよ」って得意げに言っている人へのカウンターを用意してみました。 イナバ…

「いなのめの」

と辞書で引くと、「語義未詳」って書いてある。斬新! ただ、「明く」にかかることだけはわかっているようです。意味が不「明」なのに「明く」にかかるというのも皮肉なものです。

イナゴにシンパシー

害虫です。害虫なんですけど、鳴かないんです。 おまえ、稲に害を与える事でしか自分を表現できないのか、 と思うと愛おしく感じてしまいます。 走る事でしか自分を表現できないプロサイクルロードレーサーみたいなもんです。走る事でしか自分を表現できない…

糸脈の判定

昔は高貴な人に触れることがはばかられ、医療上必要な脈取りさえも糸を使って、医者が肌に触れないように脈を取っていたそうです。 そこまでして触られたくないと言われれば、「脈無し」ですね。 でも後から「触られたら興奮して脈が乱れるからなの。ごめん…

いとこ煮

順番に野菜を入れておいおい、めいめいに煮るから「いとこ煮」ネーミングセンスに感心。しかし血縁の洒落ネタで「煮る」まできたら「似る」に持っていきたいと思うのが人情ですが、命名者の欲張らないところ、いいと思います(何様) ちなみにOIOI(マルイ)で煮…

「一遍こっきり」の説明

辞書を頭から順に読んでいて、「一遍こっきり」という言葉まできました。 普通の本なら作者が特に伝えたい大切な部分は繰り返し述べられますが、辞書は全ての項目が一遍こっきりの説明です。もちろん何度も読めばいいのですが、辞書はボリュームがでかすぎて…

一般相対性理論

一般相対性理論と特殊相対性理論について、ずっと一般相対性理論が先にあって、後から特殊相対性理論が出来たと思っていました。「特殊」というのは、「一般」があってはじめて使われる言葉だと思っていたからです。 でも実際は逆です。最初に特殊な場合のみ…

一般会計

大辞泉の「一般会計」の項目には、補説で日本の一般会計の推移が載っているのですが、「単位は兆円で百億円以下を四捨五入」で表示されています。 このブログ記事は管理人が「百億円以下を四捨五入する」という非常にレアなケースに巡り会えたことを記念する…

一杯は人酒を飲む二杯は酒酒を飲む三杯は酒人を飲む

一言で言えば「酒はほどほどに」という意味ですが、二杯目の「酒が酒を飲む」というのが意味不明。こんな意味不明なことを言う人は二杯目ですでに酩酊している。 もしくは二杯目は一杯目と違うお酒を飲んで、体内で酒と酒が混ざることを「酒が酒を飲む」と言…

一時二時間

昔の時間の単位で「一時(いっとき)は現代の二時間だそうです。 相対性理論の話ではなくて、ただ言葉の意味が変わっただけのことです。 しかし平均寿命が伸びて、ある意味では現代人の方が与えられた時間が多いという意味で、時間の価値が変わってきている面…

一等米の味と安全性

米の等級を判定する際に味や安全性は検査対象外。判定基準のメインは見た目。 しかし農協が農家から買い取る価格は等級で決まる。 お米の消費者まで見た目を求めていたんですね。 インスタ映え文化おそるべし!

一銭を笑うものは一銭に泣く

「1円を笑うものは1円に泣く」というのは知っていたのですが、「一銭を笑うものは一銭に泣く」ということわざの方が先にあったことを知って、 「銭」という単位が使われていた頃から人間は同じことを考えていたんだな、とか1円=100銭ということを考えれば経…

一寸の虫にも五分の魂

弱小でもそれなりに考えて生きているから馬鹿にすんな!という意味ですが、「一寸の虫」自体結構馬鹿にした言葉ですね。 とはいえ小さい虫もピンキリで、マニアの間で高値で取引される虫もいますので「一寸の虫」と言われてもポジティブに捉えたいですね。そ…

一将功成りて万骨枯る

以前忠臣蔵に関する川柳で、 忠死でも 吉良の家来の 名は知れず というのを読んで、「確かに」と思いつつ、かといって浅野の家来も大石内蔵助以外知らないという、結局名前を知っているかは人それぞれの教養レベル次第だと思った記憶があります。 なので1人…

一粲に供するブログ記事

私の作品を笑い草にしてほしい、という謙遜の意味の「一粲に供する」 しかし笑ってもらうのが目的のお笑い芸人にとっては、謙遜ではなく自尊にもとれます。 私も読んでくれる皆さんに笑ってもらうためにブログを書いているので、一粲に供する記事を書けるよ…

一行失すれば百行ともに傾く

悪行一つでこれまでの善行全てパーって意味。 文字通りとれば、プログラミングのバグのこと。 ことわざとしてとれば、致命的なバグ一つでどんなに他が良くてもクソゲー判定されて売れなくなること。 同じようなものか。

「五日はいつか」はただのシャレじゃない

普通の意味の5日の他に、1月5日と、5月5日も指す。 大辞泉にはそれぞれの用例が俳句で示されています。 水仙に かかる埃も 五日かな (松本たかし) 五日まで 水澄みかぬる あやめかな ( 天野桃隣) 何月かは書かなくても季語でわかる俳句からそれぞれ引用した…